Copyrights 2012 Hiroyuki Noritake

Essay

Vol.1

成田発21時55分発の夜行便に乗るべく、空港で暇をつぶしていたら携帯電話が鳴った。

「あ、俺様だけど・・・」

「えっ?本田くん!?・・・どうしたの?」

「いま成田にいるんだけど」

嬉しかった。彼に見守られながら颯爽とチェックイン・・・と思っていたらbaggageのウェイトオーバーで11万何某かのオーバーチャージ。もう一人連れてけるじゃないの・・・

慌ててスーツケースをこじ開けて、荷物を半分に減らしたのは言うまでもない。ニヤニヤと心配そうに(?)始終を傍観している本田氏。僕は彼の前では一生、イイ格好できない運命らしい・・・

7年ぶりのロンドンは・・・寒かった。

成田でスーツケースから追い出してしまったマフラーのことを想いながら一週間が過ぎてしまった。未だスティックすら振るチャンス無し。

それでもこの晴れやかな気分は一体何なのだろう?意味不明に元気ではある。・・・そのうち何とかなるだろう・・か?

しばらくは、この土地をただ、呼吸していよう。ずっと前から憧れていたロンドンを。この胸の内に音楽が湧いてきて、どうしようもなく吐き出したくなる、その時まで・・・

Peace,