Copyrights 2012 Hiroyuki Noritake

Essay

Vol.21

「甘いもの好き」さ加減ではスクエア・ファミリーの中で安藤さんに次いで第二位を自負する僕ですよ~。Parisまで来て"アンジェリーナ"のモンブランを食べない手はないだろう。(銀座でも食べれます!僕が知ったの最近なんですけどね。ね?)

今日はGALAコンサート。通常の夜からのショウだ。着飾った大人たちがたくさんお見えになるそう・・・。会場入りギリギリまで"アンジェリーナ"にて譜面の最終チェック。

ティーカップを持つ手が震え出してくる。

また極度の緊張が忍び寄ってきた。友人が僕の譜面の空いたスペースに激励の言葉を書き込んでくれる。いざ出陣!!

2002年10月7日、巴里シャトレー劇場、Gala de L'espoir。

今回のこのコンサート、僕の出番は二曲目から。オープニングはやはりL.バーンスタインの「キャンディード」。ワクワクするような序曲に続き、若き黒人女性ソプラノ歌手が素晴らしいパフォーマンスを披露。

舞台袖でスタンバっていた僕はスティックを握り立っているのがやっと。緊張はもはや指先に押し寄せて、

「カラ~ン!コロコロ・・・」

舞台スタッフの心配そうな視線・・・。
そしてもう一回。

「カラカラ~ン!!ゴロゴロ~ッ」

客席まで聴こえたかも。はい、厄払い完了。
いってまいります!!

昨日とはまた違うステージ上のテンション。佐渡さんはもう汗びっしょりだ。僕もバーンスタインの作品を通して、佐渡さんと出会えた歓びや、今こうして晴舞台に立てる喜びを精一杯表現した。

ピアノ・トリオも昨日とは全く異なった世界へ展開。力んでいるのか高速シンバルレガートの右手が追いつかない・・・けれど焦ったりしなかった。だって楽しいやん!!

そして昨日ミスった例の場所が近づいてくる。

佐渡さんの魂、団員それぞれの演奏、そして僕の気持ちと技術・・・どうかひとつに溶けて~~~!!
お願いピエ~ル!
よ~っしゃぁ~。やればできるやん!
こうなったらこっちのもんや。
暴れたるで~、アンコールのドラム・ソロ。

欲と無用なテンションにまみれたソロは何が言いたいのかサッパりわからないまま終ってしまう・・・。だけどエンディングはバッチリ決まって笑顔でラインナップ。

僕のParisは終った。

まだ続きます・・・Peace,