Copyrights 2012 Hiroyuki Noritake

Essay

Vol.35

「KORENOSで行く!冬の東北~中国~東京一週間の旅」も無事に終了しました。いつものことながら、観に来てくださった皆さん!有難うございました。素晴らしいサポートをしてくださった現地スタッフの皆さんにも感謝です。最終日のBAJでは音響も素晴らしく、今の僕たちのベストを表現できたのではないか?と自負しております。

さて、帰還限定ザ・スクエアの活動も残すところ僅か一ヶ月をきる中、タイはBangkokでのジャズフェスに出演してきました。なにやらラマ国王のお誕生日を祝すイヴェントだそうで、大変に名誉な出来事でもあったわけです。本番二日前から現地入りした僕たちは仏教王国Thaiの亜熱帯エキゾチシズムと、激辛トムヤンクンの洗礼を、全身と咽喉にヒーヒーと受けながら、額に汗して頑張ってきました!

本番のトリを勤め終えたのが午後11時・・終演の余韻に浸る間もなく、俺は荷物を纏めて空港へ急いだ。専用のリムジンドライバーに残りのバーツを全てくれてやり、タイ語で檄を飛ばす。「アクセルの右足を緩めるんじゃないぞ!しかも安全にな!」・・・01:30発Seoul行きの深夜便に乗り遅れてしまうと、あとがない。そう、翌日はMasato Honda Band。韓国Seoulでのジャズフェス出演が控えているのだ。右に左に振られる車内で譜面に軽く目を通す。

途中、追い縋るパトカーを数台振り切りつつ、なんとかBangkok国際空港へ辿り着くも搭乗手続き締め切り2分前。「ふっ、間に合ったな・・」ファーストクラスの利用客は常に少なく、手続きに手間取ることもないのだ。「おっと、忘れちゃいけない・・」去年Parisで手に入れたDiorのコートをバッグからサッと取り出しておく。同じアジア圏内であるとはいえ、気温差は摂氏30度近くある。国際舞台での仕事は先を読んだ行動がものをいうのだ。

・・んなわけもなく(一部、本当)、まぁ少しは超多忙国際的アーティスト的仕事人の気分を味わいつつ、でもやっぱり、ちょっと心細い移動なのでした。予定通り飛行機は飛んでくれて、なんとあのリー・リトナー・グループもご一緒。彼らはExecutive、僕はEconomyでしたが。彼らは偶然にも僕と同じ行程で、両ジャズフェスに出演とのこと。ここのドラマーのオスカーくん、最近めきめき頭角をあらわしてきた若手注目株らしく、今回初めて観させていただいたのだけど、まぁカッコいい。素晴らしいFunky Grooverでした。

早朝Seoulに着くや、(今度は本当に!)お出迎えの専用リムジンに乗り込み、ひとまずホテルへ直行。軽くシャワーを浴びて昼食会場へ。本田くん、松本くんとも無事合流。互いの旅の無事と異国での再会を祝い合う。青木さん、梶原さんも順次到着。皆さん夫々に忙しいスケジュールの合間を縫ってきたとみえ、東京、名古屋など、搭乗地もバラバラ。

Masato Honda、JVCジャズ出演!という快挙を大成功に収めるため、代役のきかぬ重責を各々胸に、早々と会場入り。現地レンタルの楽器を電光石火の如くチューニングし、間髪入れずにリハーサル・・といきたいところが、リトナー・バンドのサウンド・チェックが押していて、楽屋で足止めを喰らう。我々超真面目的日本人冬慈恩楽団は、すかさず楽屋で口リハを開始。これが思いのほか盛り上がり、我々のリハーサルには、実はスタジオも楽器も要らなかったのだということが判明。今後の活動経費削減のための大発見となる。

ほどなくステージを受け渡され、一応キチンと音合わせをした後、晴の本番を迎えることとなった・・・。一曲目からお客さんの反応は物凄かった。スクエアの時もそうだったが、ここSeoulでの本田くん人気の高さは、かなりのもの。時間のない中、エンジニアさんも最高の音響をつくってくださり、大興奮の一時間はあっという間に終った。・・・大成功!バブ~ッ!・・

翌朝、俺は早起きし、まだ人気のないバンケットで朝食をとる。英字新聞を片手に、軽く世界の動きに目を通す。次の目的地はLONDONだ。始発便まで時間のゆとりは無い。 専用のリムジンドライバーに残りのウォンを全てくれてやり、ハングル語で・・・ もういいか。めんごでやんす!

さて、2003年、これが最後のD.C.Gとなります。明日から、ザ・スクエアの締めくくりとなる「チキンジョージ4days & 大晦日ライヴ」のためのリハーサルに突入です。観にいらしてくださる皆さんに最高のステージをお届けできるよう頑張らないと。そして何より自分自身のアーティストとしての威信にかけて!その他、年内にKORENOS・X'masライヴや、青則Session 3days、天野さん納さんとのトリオ in 水戸、と楽しみな本番が目白押しです。素晴らしい2004年を予見するような、実りある豊かな時間となりますように・・・。

ではステージにてお待ち申し上げております!

Peace,